Drive-Connect!

 NewYear-Episode in 2006
 『白熱バトル初め』



「レディース・エーンド・ジェントルメーンッ! 皆様、あけましておめでとうございます!
 いよいよ始まります、2006年、新春バトル初め! 司会は私、リュウマチ小暮さんです!」
 元旦の朝10時。とあるショップで行われる一大イベント。
 司会は、審判も務めるリュウマチ小暮。今年はバ○殿様のような格好をしている。
 飛鳥は眠そうだった。いや、眠いのだ。徹夜でドライヴの事をやっていた為に。
「……早速バトル初めか。今年はちゃんとアンケート取ったんだろうな、作者?」

 い、一応……。 (どこぞの作者の弁解)

「あ、飛鳥君、バトル初め前にそれを言っちゃ……」
「だって、こう言う時にしか機会ないだろ。それに、明日香と早く初詣行きたいし」
「え……?」
 飛鳥の頬が少しだけ赤くなっている。明日香は「うん」と答えて手を握った。
 それを見ていたせいか、少し離れたところでは、マリアが勇治の頬を抓っている。
「なーんか良い雰囲気出してない、あの二人?」
「ほうでもひいだろ」(訳:どうでも良いだろ)
「そう言えば、勇治は誰とバトルするか知ってる?」
「ひらん」(訳:知らん)
「……マリア、君はいつも頬を抓っているね」
 その隣でゴウが苦笑した。
「面白いのよ、勇治の頬って。このモチモチとしか肌触りとか、まるで赤ん坊みたいで可愛いし」
「ひゃれがはかんぼうだ」(訳:誰が赤ん坊だ)
「けれど、そろそろ放したらどうだい? バトル初めも始まるし」
「はーい。勇治、終わったら一緒に初詣ね」
 マリアが解放する。抓られていたせいで頬が赤くなっている勇治は、「絶対に嫌だ」と呟いた。
 しかし、マリアから逃げられないのは分かりきっている。
 今年は元旦から災難があるなと、内心で思ったりする勇治。
 一方、リュウマチ小暮はチョンマゲの先端を光らせ、バトル初めについて説明する。
「バトル初めのルールは簡単! 単にコネクト・バトルのシングルをやって頂くのみです!
 対戦相手は、コネクト協会の集計したアンケート結果によって、すでに選出済みでございます!」
「……去年みたいな擬似コネクターって言うオチはないだろうな?」
「……あ、ありません! 今回は事前に連絡させて頂いております!」
 妙にリュウマチ小暮から汗が流れている。
「各『フォース・コネクター』による、バトル初めの対戦相手、結果発表ぉぉぉっ!」





・VS ソード・マスター

 桐生 彰(所有ドライヴ:キング・ゾディアック)


・VS マグナム・カイザー

 オタク男(所有ドライヴ:ディル・ゼントク)


・VS ディフェンド・キング

 大滝 美里(所有ドライヴ:ローズウェル)


・VS ストーム・クラウン

 屋佐神 郁美(所有ドライヴ:シルバー=メルクリウス)





「……桐生かよ、おい」(←相手が相手なので落ち込み)
「オタク男? あのデブか」(←やる気が起きていない)
「確か、色々なアクティブ・ウェポンで装備を換装させる子だったね」(←やや興味あり)
「嘘……」(←顔面蒼白)
 四者四様。特に、マリアの反応はかなり珍しい。
 四人の前に、対戦相手の四人が姿を見せる。桐生の姿を見て飛鳥は肩を落とした。
 しかし、そんな事などお構いもなしに、リュウマチ小暮が続ける。
「それぞれ、バトルは指定のキューブで行わせて頂きます。それでは、コネクトを!」
 リュウマチ小暮がバトル・フィールドの中に消える。
 そして、バトル初めはいよいよ始まりを告げた。



 ・その1 勇治 VS オタク男 本物と偽者のマグナム・カイザー

『な、何で僕が君とバトルしなきゃいけないんだな!? 不公平すぎるんだよね!』
「黙れ」
 やる気のない勇治。しかし、相手のドライヴを見て少し苛立っていた。
 自分のディル・ゼレイクを真似たドライヴ。それは、ディル・ゼレイクを太らせたようなものである。
 流石に、その姿を見て許せずにはいられない。
「ブタ如きが、とっとと片付けてやる」
『ぶ、ブタじゃないんだな! 大体、君は――――』
 ディル・ゼントクの頬を、サタン・オブ・マグナムの弾丸がわずかにかすめる。
「黙れと言ったはずだ、ブタ。すぐに片付けてやる」
『ま、待つんだな! ストーム・クラウンの秘蔵写真上げるから見逃して欲しいんだな!』
「いらん」
 サタン・オブ・マグナムの銃口にエネルギーが充填されていく。
『じ、じゃあ、これはどうなんだな!? 今じゃ見られない白銀と紅蓮の薔薇の秘蔵写真h――――』
 その瞬間、ディル・ゼントクは撃破された。



 ・その2 マリア VS 郁美 現在と先代のストーム・クラウン

「……はぁ、何でお姉さまと……」
『あら、私じゃ力不足でしょう?』
 シルバー=メルクリウスに乗る郁美が少しだけ笑う。マリアが白い目で反論した。
「どこが力不足ですか、お姉さまのどこが……あの時もワザと負けたくせに」
『あら、気づいてたの?』
「当たり前です!」
『冗談よ。あの時のバトルは、どうやってもマリアの勝ちだったわよ。
 あのままバトルが続いていたら、私はワイヴァーン・ウイングに選ばれたあなたに負けていたわ』
「この子が、バトル中に私を選んでいたって言うんですか?」
 マリアの言葉に、郁美が頷く。
『あなたは、飛鳥と同じようにレガリアが主に認めた人間である事は間違いわ。
 だからこそ、私はあのバトルで身を引いたの。この子には勝てない、って分かったから』
「お姉さま……」
『そう言う事。だから、このバトルは棄権するわ』
 その一言に、マリアが目を見開く。いや、ムササビ丸が拍子を取られたかのようにこけた。
 すぐに起き上がり、マリアが郁美を指差す。
『あら、人様を指差すのはいけないのよ、マリア。それはあなたも分かってるでしょう?』
「ええ、分かってますよ、お姉さま! けれど、あんな話しといて棄権はないでしょ!?」
『別に良いでしょう? バトル初めだからって、わざわざバトルする必要はないわけだし』
「そりゃそうですけれど!」
『じゃあ、私とバトルする? ブランクはあっても、まだマリアには負けないわよ』
 その言葉に、マリアが固まる。郁美の強さがどれほどか良く知っている為に。
 ただでさえ、今の座を勝ち取る時も厄介な相手だったのだ。レガリアの差でそれが変わるわけがない。
 郁美が不敵に笑う。
『どうする、マリア?』
「……お姉さまのお好きなように」
『じゃあ、私の不戦敗って事で良いわね?』
「……はい」
 先代『ストーム・クラウン』には逆らえないマリアの姿があった。



 ・その3 ゴウ VS 美里 最強の盾に挑む無謀な少女(待

『さー、ローズウェル・ガーディアンカスタムの強さ、見せてあげるわよぉ!』
 無駄に大きな腕を背中に装備しているローズウェル。腰には、巨大な実体剣を納めていると思われる鞘。
 ローズウェルが突撃を開始する。背中の巨大な腕が巨大な実体剣を手にした。
『曜直伝! えっと……一刀両断!』(←思いっきり直伝違います)
 巨大な実体剣が、ゴウのプラディ・ラ・グーンに振り落とされる。ゴウはすぐに防御した。
 アルティメットシールドが剣を受け止める。瞬間、ゴウの瞳が鋭さを増した。
 ローズウェルの急所となる部分を一瞬のうちに見つけ、プラディ・ラ・グーンの左拳が構えられる。
「ラ・グーン……クラッシャァァァァァァッ!」
 そして殴る。見事、ローズウェルは余裕で吹き飛ばされた。
『って、私の出番これだけで終わり!?』
「……しまった、つい本気を」
 ゴウが気づいた頃には、すでにローズウェルは大破していた。



 ・その4 飛鳥 VS 桐生 最強の剣と獣帝、目指す頂が同じな二人

「……相手は桐生。強敵中の強敵……だからと言って、バスターファルシオンは使えないし」
 距離を置いて、相手を見る。巨大なサーベルタイガーの迫力は、やはり凄まじい。
 前はバスターファルシオンで一気に倒したが、あれは自分の実力じゃない。
 倒せる方法は、零距離からのゴッドランチャーか、ミラージュ・ブレイドのみ。
「…………」
『掛かって来ないのか、蓮杖?』
「まだ作戦を考えてるんだよ。相手が相手なだけに、な」
『だったら、こちらから仕掛ける』
 桐生の駆る巨大サーベルタイガー型ドライヴ――――キング・ゾディアックが襲い掛かる。
 巨大な前爪が飛鳥のセルハーツへと振り落とされたが、飛鳥はすぐに避けていた。
『避けたか』
「流石に、一撃で終わりって言うのは嫌だからな」
 セルハーツが剣を構える。
「エアブレード!」
 風の刃がキング・ゾディアックの前足に直撃する。しかし、ダメージは小さい。
 やはり、装甲の硬さは相変わらずだ。
「……やっぱ、接近して直接攻撃する方が早いな」
『できると思うな、蓮杖』
「やってやるさ。俺は、お前に二度も勝ってるんだぜ?」
 飛鳥が集中する。桐生は先に攻撃を仕掛けた。
 再び、キング・ゾディアックの前爪がセルハーツへと向けられる。
 前爪を睨み、飛鳥が目を鋭さを増し、その動きを見切った。
 キング・ゾディアックの前爪を寸前で避け、セルハーツがキング・ゾディアックの前足を斬りつける。
 光の軌跡が走り、キング・ゾディアックの前足が切り落とされた。
『何……!?』
 バランスが崩れ、キング・ゾディアックが倒れ込む。飛鳥はすぐに動いた。
 セルハーツがキング・ゾディアックの頭部に立ち、ゴッドランチャーを構える。
「零距離だぜ、桐生。この距離からの攻撃は、流石の獣帝でも防げないだろ」
『……そうだな。俺の負けだ、蓮杖』
 これ以上バトルをしても無駄だと判断し、桐生は降参した。



「ようやく終わった……」
 バトル初めが終了し、飛鳥が首を捻る。今回のバトル初めは珍しく疲れた。
「飛鳥君、お疲れ様。はい、これ」
 明日香が缶コーヒーを渡す。飛鳥はそれを受け取った。
 本音はコーヒーよりも紅茶だったりするが、明日香の為にも言わないでおく。
「明日香、今何時か分かる?」
「今、ちょうどお昼だよ」
「じゃあ、今からでも初詣に行こうか。まだ混んでると思うから、小さい神社で」
「うん」
 明日香が飛鳥の手を握る。
「あけましておめでとう、飛鳥君」
「ああ。あけましておめでとう、明日香」
 今思うと、ようやく新年の挨拶を交わした二人だったりする。










飛鳥 「っと、皆さんへの新年の挨拶しないと……」
明日香「そうだね。皆さん、新年あけましておめでとうございます」
飛鳥 「去年は『勇気と希望と愛を』に訪れて頂き、ありがとうございました」
明日香「今年も『Drive-Connect!』をはじめ、『勇気と希望と愛を』をよろしくお願いいたします」
飛鳥 「それじゃ、最後に皆さん、ご一緒に!」

飛鳥&明日香『ドライヴ・コネクト!』






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