第二章 全ての真実


 神の剣と神の槍を手に、ヴァトラスが構える。ハヤトは霊力を集中させた。
 赤熱の光が神の槍に集中し、赤熱の刀身が伸びる。
「はぁぁぁああああああっ!」
 さらに、黄金の光が神の剣に集中し、神の剣の輝きが増す。それは、紛れも無い光の力だ。
《神の獅子》レオーザが驚く。その光は、《太陽王》の本来の力と同じ輝きである事に気づいて。
『まだ完全ではない状態で、あれほどの輝きを……!?』
 今のハヤトは、過去の《太陽王》と比べても半分以下の強さしか引き出せない。
 しかし、目の前で見るそれは、明らかにあの頃の《太陽王》の力だ。
 ハヤトが《冥帝王》の”右腕”を睨み、神の槍を突き向ける。
「必殺ッ! シャイン……フォォォォォォスッ!」
 ヴァトラスが光の一閃の如く駆ける。大気が震えた。
”右腕”が素早く対応する。炎の翼を盾へと変え、神の槍を受け止めた。
「防御するのは分かっている!」
 刹那、神の剣が振り下ろされ、盾へと姿を変えていた”右腕”の炎の翼が両断された。
 ハヤトが狙っていたのは、”右腕”を倒す事ではなく、”右腕”の攻撃方法の一つを奪う事。
 それさえできれば、好機は作れる。そう判断したからだ。
 ヴァトラスが距離を取り、肩で息をするハヤトを心配する。
「……大丈夫だ。ただ、霊力の消耗に身体が追いつかなかっただけだ……」
 神の槍と神の剣に莫大な霊力を注ぎ、その力を解放して攻撃する最強技シャイン・フォース。
 どんなに無限の霊力でも、その消耗に身体がついて行くのは難しい。
 しかし、ハヤトの攻撃は止まろうとしない。ヴァトラスが翼を大きく広げる。
「……羽ばたけ、太陽の翼ぁぁぁッ!」
 純白の翼が神々しく羽ばたき、光と共に羽根が舞い散る。
 それを見て、《冥帝王》の”中枢”が動いた。オルハリゼートが闇の力で結界を形成し、防ぐ。
”中枢”も気づいていた。ハヤトの信じられない強さに。
『前に戦った時と比べて、やっぱり強くなってるね。厄介な相手だよ、君は……!』
《太陽王》のくせに、《太陽王》とは思えない強さを見せる。

 ――――。

 瞬間、オルハリゼートの目の前に巨大な目玉を持つ化け物が姿を現した。
”中枢”が化け物を睨む。
『何の用だい、《冥帝王》の”目玉”? 邪魔しに来たなら、容赦なく取り込むよ?』
『――――』
『見つけた? へぇ、ようやく見つけたんだ。それで、どこにいるんだい?』
『――――』
 話を聞き、イシュザルトを見る。そして、”中枢”は少しだけ口元を歪ませた。
 手をイシュザルトへとかざす。
『ダーク・ノヴァ』
 闇の波動が放たれる。イシュザルトの特殊フィールドを貫き、いとも簡単に機関部を破壊した。
 続けて波動を放ち、乗組員室のある場所を剥き出しにする。
 剥き出しとなった部分から人影が見える。ハヤトは目を見開いた。
「アリサにユキノ!?」
『探したよ、”核”。さあ、一緒に来ようか』
「――――させるか! レジェンド・ヴァー……」
『邪魔をするな』
 深紅の波動を放ち、ヴァトラスの全身を切り裂く。
「ぐぁぁぁぁぁぁっ!?」
『君と遊ぶのは後だ。”右腕”、”目玉”、邪魔者の相手をしてろ』
 そう言われ、”右腕”と”目玉”が動き出す。《神の獅子》レオーザがヴァトラスの前に立った。
 刹那、全身を金縛りのような感覚で拘束される。”目玉”が静かに睨んでいた。
『サーヴァント・デスサイズ』
”右腕”が巨大な鎌をレオーザへと振り下ろす。



『さあ、こっちに来るんだ』
“中枢”が手をかざす。ユキノの周囲を闇の光が覆い、宙へと浮かせた。
「ユキノちゃん!」
「ママ! ママー!」
“中枢”に引き寄せられるユキノ。アリサの手は届かなかった。
 ユキノを手中に収め、“中枢”が不気味に笑う。
『ふふふふ……これで、僕は“完全体”に戻れる』
 まさか、”核”がこんな少女だとは思わなかった。いや、だからこそ見つけ難かったのかもしれない。
 オルハリゼートがユキノを取り込もうと胸部を開く。しかし、拒まれた。
『……なるほど、”肉体”が取り込まれる前に言っていたのは、これか』
 人間の心――――”核”自体が”完全体”に戻る事を拒んでいる。
『まぁ、これくらいはどうにでもなるか。”中枢”の僕なら』
 姿を消す。



 二体の《冥帝王》を相手に、ヴァトラスはまるで歯が立たなかった。
 否、”中枢”から受けたダメージがヴァトラスに支障を与えている。
「くっ……こうなったら……!」
 光の力を集中する。その時、オルハリゼートの姿が目に入った。
 闇の球体がイシュザルトからオルハリゼートへと引き寄せられる。その中には、ユキノがいた。
「ユキノ……!? まさか、”核”が……」
『天滅』
『――――』
”右腕”の血塗られた翼がヴァトラスの全身を切り裂き、”目玉”の不気味な光がヴァトラスを業火に包む。
「ぐぁぁぁっ……」
『これで終わりだ、《太陽王》』
『――――』
 二体が暗黒の力を集中させる。オルハリゼートの姿は、いつの間にか消えていた。
 歯を噛み締め、敵を睨むハヤト。まだ、その瞳は闘志を失ってはいない。
 そして放たれる暗黒の力。瞬間、それは吹き飛ばされた。
『……?』
『――――!?』
 二体が驚く。イシュザルトから黄金の光が溢れ、ヴァトラスの前へと飛び出す。
 母なる海のように、それで呑み込まれそうな蒼い全身。巨大な翼は風を操り、空を制する。
 ヴァトラスの6倍はあるかと思われる巨大な竜だ。ハヤトの方へと目線を向け、話し掛けてくる。
『ご無事ですか、《太陽王》?』
「お前は……《神の竜》……!?」
『はい。我は《神の竜》ドラグレイオ。《太陽王》よ、これを……』
 ドラグレイオから光が放たれ、ヴァトラスに宿る。ハヤトは全身から湧き上がる力を感じた。
 ヴァトラスの瞳が輝き、眩い光が辺りを覆う。純白の翼が黄金に輝く光の翼へと変わった。
 全身の傷が全て消え去り、新たな装甲へと姿を変える。
 しかし、それだけではない。ハヤトの力は、これでもかと言わんばかりに溢れ出ている。
「この力……全て思い出した。これが俺の本来の力。これが……」
”右腕”と”目玉”を鋭く睨みつける。
「……これが、無限に輝く光だッ!」
 ヴァトラスが唸りを上げる。全身から光が発せられ、それを見た二体は身を震撼させた。
 眩い光に包まれた神の剣を手に、ハヤトが敵を睨む。
「シャイニング・メテオッ!」
 放たれる無数の光の波動。”目玉”は虚空へと姿を消し、すぐに逃げた。
”右腕”は翼を盾に変えて防御する。
『ブラスト・ハウル!』
 刹那、《神の竜》ドラグレイオの口から光の衝撃波が放たれる。”右腕”は辛うじて避けた。
『……《太陽王》がより強い光を放った。これ以上の戦闘は不利と判断』
 消える。本来の力を取り戻した《太陽王》には勝てないと判断して。
 ヴァトラスが元の姿へと戻り、ドラグレイオを見る。
「……《神の竜》、今まで何をしていた? 全て……話してもらうぞ」
『はい。全てをお話いたします』



 ただ闇のみが広がる空間。そこで、《冥帝王》の”中枢”は”核”――――ユキノを見た。
『こんな子供に姿を変えて隠れていたなんてね。流石の僕でも分からなかったよ、”核”』
「パパぁ……ママぁ……」
『泣く事はないだろう? 僕と君は同じ存在。君が僕を怖がる事も、拒否する事も必要ない』
 ユキノの頭を撫で、不気味に笑う。
『さあ、力を解き放て。その力で、全てを滅ぼすんだ』
 囁く。ユキノは首を横に振った。
 一筋縄ではいかないようだ。しかし、それも時間の問題だろうと”中枢”は判断する。
 その時、”右腕”と”目玉”が姿を見せた。
『《太陽王》はどうなった、”右腕”?』
『……《神の竜》出現により、その本来の力を解放。無限なる光は、我ら単体では勝てぬと判断』
『ついに本気を出したって事か。ふふふ……そうでないと、遊び甲斐がなくなる』
 過去の戦いで、己の命と引き換えに自分を封印した《太陽王》。
 人間へと生まれ変わった《太陽王》は、ついにその力を全て取り戻した。
 全てを滅ぼすには邪魔な敵。しかし、どんな存在よりも楽しめる敵。
『”完全体”に戻るには少し時間が掛かるだろうから、軽く時間潰しをしないとね……』
 そう言って、魔の力を解放する。刹那、闇の波動が襲い掛かってきた。
”右腕”が阻止し、”中枢”が睨みつける。目線の先にダークネス・ジハードの姿があった。
『ザコの分際で邪魔をするな、《邪神王》』
「誰がザコだ……! テメェだけは、俺が殺してやるッ……!」
《邪神王》――――雷魔が神々の魔剣を構える。
「その”核”って奴の力を奪わせてもらうぜ! そして、俺が最強の王となってやる!」
『できると思うのか、君に? ”中枢”の僕を倒せる存在はいないのに?』
「倒すんじゃねぇ、殺すんだ。見せてやる、《邪神王》の究極の力をなッ!」
 襲い掛かる。”中枢”は瞬時にオルハリゼートを出現させた。



 機関部をやられ、行動不能に陥ったイシュザルトの格納庫へとヴァトラスが戻る。
 そして、《神の獅子》と《神の竜》も格納庫へと入り、人間へと姿を変える。
《神の竜》が人間へと姿を変えたのを見て、ハヤトは「やはりな」と呟いた。
「薄々気づいていたが、やはりお前だったのか、影」
「……はい。私が《神の竜》です」
「全てを話せ。お前は、全部分かっているんだろう?」
「御意。しかし、ここでは……」
「ああ。それに、アリサにも知る必要がある」



 そして、イシュザルトのミーティングルーム。そこに、全員が集まった。
 影王が全てを話し始める。
「……事の始まりは、今から四年前。私は《神の竜》の力によって、《冥帝王》の封印が解けた事を知りました」
「四年前? 《冥帝王》の封印が解けたのは、一年位前の話だろ?」
 ハヤトの質問に、影王が首を横に振る。
「確かに、《冥帝王》の”心臓”や”爪”、”目玉”等が解き放たれたのは、その頃で間違いありません。
 しかし、”核”を始めとする一部の”部位”は、四年前にその封印を解き、人間となって存在を隠したのです。
 その中でも、”核”は人間の体内に――――産まれる前の赤子の命と融合して」
「……それが、ユキノなのか?」
「はい」
 全ての始まりは四年前。一部の《冥帝王》の”部位”は、全ての封印を解く為に先に封印を解いた。
 しかし、それは同時に《太陽王》、《邪神王》を覚醒させる。その為、姿を変える事で身を隠した。
 目覚めた”中枢”、”肉体”、”右腕”、”左腕”、”翼”は人間に。
 そして”核”は、まだ産まれる前の赤子の命と融合し、影王は《神の竜》としてその事を知った。
「私がなぜ、その事を知ったのかは、レオーザも分かっているかと」
「ガリュドス、どう言う事だ?」
「……私とドラグレイオは、互いの意思を通じ合わせる事ができます。
 前にお話したかと思われます。あの子供が、罪人となった理由を」
「……ああ」
「当時、産まれたばかりの赤子とは思えない異様な力を放ち、その力で母親を殺したのです。
 その時、私は感じたのです。《冥帝王》の力を。同じように、オルトムも気づいて……」
「なるほど、《冥帝王》の”翼”だったオルトムは、ユキノを手元に置く為、罪人にしたのか」
 ガリュドスが頷く。それを訊いたアリサが口を開く。
「私は、ユキノちゃんから何も感じませんでしたけど……」
「その時には、すでに私が《神の竜》の力で封印を何重にも施した後ですので」
 影王が説明する。

 今から四年前に封印が解けた”核”は、まだ産まれていなかったユキノと融合した。
 そして、ユキノはその力で自らの母親を殺め、力に気づいたオルトムは罪人として彼女を手元に置いたのだ。
 それから三年が経った時、ここで一つの問題が起きた。ハヤトが《太陽王》に覚醒した事である。

「ハヤト様が《太陽王》として覚醒された時、オルトムは”核”の力を得ようとしました」
「しかし、そうなれば、他の”部位”は放っておかない。その場合、当時のハヤト様は確実に死んでしまう。
 レオーザからそう聞いた私は、それらを回避する為に《神の竜》の力を解き放ったのです」
「どう言う事だ?」
 ハヤトが訊く。
「《神の竜》の力で、一時的に彼女の存在を地球とネセリパーラから消したのです」
「消した? まさか、空間同士の中に隠したのか?」
「はい。しかし、それも一年しか持ちませんでした。”核”は自らの力で地球へと逃げ出したのです。
 そして、ハヤト様とアリサ様の元へ……」
「じゃあ、あの時の『助けて』って言う声は……」
”核”の――――ユキノの声。ハヤトは”肉体”が”中枢”に取り込まれる前に言った言葉を思い出した。

「《太陽王》よ、”核”は最も滅びを拒んでいる」

「”核”が宿った人間の心が、そうさせている」

 あれは、ユキノと融合した為。ユキノの心そのものが、拒んだ為。
「……ユキノは――――”核”は全ての滅びを嫌がっている。だから、俺とアリサの元に来たって事か」
 自分を除いた”部位”の望む全ての滅びの阻止。それが、ユキノの願い。
 その願いに”核”の力が応え、《太陽王》に救いを求めた。
 ハヤトが拳を強く握る。自分の娘が、助けを求めている事に気づけなかった為に。
「父親失格だな、俺は……。ユキノが『助けて』って言っていたのに、何もできていない……!」
「そんな事ありません!」
 アリサが声を上げる。
「そんな事を言うのでしたら、私だって母親失格です……! 私も気づかなくて……」
「無理ないさ。アリサには、俺みたいに特別な力があるわけじゃない」
「ですけど……!」
「アリサは、ユキノにとって素敵な母親になってるよ。俺にはできない事を、アリサはできるんだから。
 だからこそ、俺もやるべき事をやる」
「ハヤト様、そう言いますと……?」
 影王の質問に、ハヤトが頷く。
「あの場で”中枢”がユキノを取り込まなかったのは、間違いなくユキノの中にある”核”が拒んだからだ。
 つまり、まだ《冥帝王》が”完全体”に戻るには時間が掛かる。それまでに、ユキノを助ける」
「助ける……!? 不可能です。もし助けられたとしても、”核”の力は……」
「封印する。完全な究極結界と、本来の力を取り戻した俺の力で」
「封印はオルハリゼートがなければ……」
「関係ない。それに、オルハリゼートは、過去の戦いの時に奴に奪われたんだからな」
 それを聞いた影王とガリュドスが目を見開く。
「俺の本来の肉体――――オルハリゼートが奪われなければ、あの時の究極結界で俺は死ぬ事はなかった」
「では、今回も……」
「それは大丈夫だ。なにせ、俺にはヴァトラスと言う心強い相棒がいるし、アリサとの約束もある」
「ハヤトさん……」
 もう二度と、大切な人を悲しませるような事はしない。それは、アリサとの約束でもある。
 互いに見つめ、少しだけ笑う。それをすぐに邪魔したのは、今まで話について来れなかったアルスだった。
 否、同じようにロバートやゼロも話を理解できていない。特に、ゼロの頭からは煙が出ているように見える。
「一つ聞かせろ、ハヤト。過去の戦いって言うのは、いつの事だ?」
「今から約数千年前だ。まだ、地球に人類が栄える前くらいか」
「何でそんな戦いの事を知ってんだ、お前? 明らかに変だろ」
 その質問に、ハヤトはすんなりと答えた。
「知ってるも何も、俺は”光の鳥”と呼ばれた《太陽王》の生まれ変わりだ。全部覚えている」
「生まれ変わりだと……!?」
「ああ。俺は《冥帝王》を倒す為に、全てを創生した神から三つの力を託された神の子なんだ。
 しかし、《冥帝王》との戦いで、本体だったオルハリゼートを失い、俺は自分の命と引き換えに奴を封印した。
 その時だったな、確か。《神の竜》と《神の獅子》に力の封印と記憶の一部を預けたのは」
「はい。しかし、なぜあのような事を?」
「簡単だ。封印した《冥帝王》に気づかれない為だ」
 とは言っても、記憶を取り戻す前に《太陽王》として覚醒してしまったが、と苦笑する。
《冥帝王》は厄介な存在だ。その力があれば、自分の施した封印など軽く破壊できるだろう。
 そうなった場合、真っ先に自分を消すはず。そうなれば、全ての滅びを阻止できなくなる。
 そう考えた光の鳥は、封印した自分の力と記憶を二体の神獣に預けたのだ。
「お陰で、今まで疑問も全部解けた。何で俺は、こんな才能と霊力を持って産まれたのか、って疑問にな」
 答えは簡単だった。俺は元々神と同じ立場の存在だったから。
 だからこそ、何事にも優れた天性の才能と無限の霊力を持っていた。
 自分が神の生まれ変わりだと告げたハヤトが、話を切り上げる。
「とりあえず、話はここまでにしよう。今は、霊戦機を復活させる」
《太陽王》、《神の竜》、《神の獅子》だけでは《冥帝王》を倒す事はできない。
 過去に、生まれ変わる前の状態だった光の鳥が人間に与えた希望の存在、霊戦機。
 そして、闇を制する《邪神王》の力が無ければならない。
 ハヤトの言葉に、ロバートが疑問を持った。
「ハヤト、なぜ《邪神王》の力が必要なんだ?」
「究極結界の為だ。本来、究極結界は八つの守護を司る属性全てを使って発動させる、まさに究極の力だ。
 けれど、俺には完全な闇の力はない。だからこそ、《邪神王》……雷魔の協力も必要なんだ」
「……良く分かんねぇけどさ、その肝心の奴いねぇぜ?」
 ゼロの一言に、ハヤトは「何……?」と反応する。
 今まで気がつかなかったが、確かに雷魔の姿がない。いや、この世界から存在が消えている。
「……あいつ、まさか……!?」
 いや、間違いないだろう。《邪神王》は自分の強さを証明する為に、《冥帝王》に挑んだ。
「馬鹿野郎……!」とハヤトが拳を強く握る。
「影、ガリュドス!」
「御意」
「はい」
 影王とガリュドスが光に包まれ、姿を消す。

”核”をついに手に入れ、”完全体”へと戻ろうとする”中枢”。

 本来の力である無限に輝く光を取り戻した《太陽王》。

 今、まさに最後の戦いを迎えようとしている――――



 第一章 最強最悪の右腕

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