星の輝く中に歌われた鎮魂歌 2章「人が望んだもの」 ずずずず〜〜〜。 「ふ〜〜〜。おいしいわね……。」 「ばあちゃんうどんおかわり!!」 「あいよ!!」 俺たちはお腹が空いたということもあって3人で食事に行くことになった。 シホの要望もあって和食になった。 そして、うどん屋。 プラントでも日本文化はある程度反映されていて、ラクスも日本好きだ。 日本の独特の文化はやはり目が引くものがあるのかもしれないな。 「ふ〜〜〜〜〜、1年振りぐらいに和食を食べたわ。」 シホは相当満足そう……というか満足そのもののようだ。 故郷に戻ったというのと、好きな食事を食べているというのもあるのだろう。 シホの表情は穏やかだ。 ……俺はプラントに帰ってもそういう感情にはならないのだけどな………。 「……けど、プラントと地球の生活ってそんなに変わらないわね。」 シホはうどんをすすりながら、ふと言った。 「そんなものなのかねえ。」 ディアッカはあまり物事を考えずにそう応答をした。 「確かに重力は普通にあるし、そもそも環境自体地球に似せて作ったんだ。そんなに変わるわけないと思うんだけどな。」 そもそもプラントの環境自体は地球に似せて作っている。 文化や風習まで摸して作っている部分もあり、この日本文化も模して作り出された産物だ。 ほぼ地球と変わらない快適な環境で過ごせるよう作られている。 「そんなものよ。」 「違いはあるのか?」 「違いねえ……。やっぱりニオイかしら。潮の香りとか太陽とか……そういうのは全く違うわね。」 「あ〜〜あ〜〜、そういや海に臭いとかあったな。」 デイアッカとシホは二人で会話をしていた。 シホの言っている地球の感想というのはほぼ俺の認識しているものと同じであった。 地球といっても、プラントとそんなに変わるわけではないが海の臭いだとか太陽というのはプラントにはない自然の環境だった。 地球特有といっていいような自然のなかで作られたものは人類では模して作れないものである。 そういったものは違うと思った。 俺もオーブにいたが、シホの感想とそこまで地球に対する感想は違わないようだ。 (続く) |
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