イシュザルトのトレーニングルーム。そこにハヤトはいた。
 瞳を閉じ、集中する。そして、秘める霊力を解放した。
「……こんなものか」
 ある程度の解放でも、身体に負担は来ない。確実に体力は回復している。
 これなら、問題無く戦う事はできるはず。
「あとは……」
 これまでの戦いで分かった事は幾つかある。
 霊戦機の操縦や霊力の扱いでの差は、すぐに埋める事ができる。
 しかし、それでも倒せないのは、グラナやジャフェイルの言う霊戦機の”心”と言うものだろう。
 霊戦機と心を一つに通い合わせれば良いとは言うが、まだ良く理解できていない。
「霊戦機の心とかはともかく……あの感覚を掴めば良いだけだ」
 あの時――――凌駕との戦いの時の感覚。
 自分の持つ無限の霊力を全て解放しても、完全なまでにコントロールできた。
 あの感覚があれば、《霊王》と呼ばれる力を使う必要もない。
「あの感覚を自在に使いこなせれば良い」
 集中し、制御している霊力を解放しつつ、ハヤトは剣を振るった。





宿命の聖戦
〜Legend of Desire〜



第一部 はじまりを告げた聖戦

第八章 変化


 艦長室。そこで、ハヤトの様子をこっそりとグラナは見ていた。
「……なるほど、”聖域”を自分の意思で入れるようにするつもりね……」
 確かに”聖域”の領域に入れば、無限の霊力を全て解放しても、その霊力が暴走する事はないだろう。
 しかし、高い霊力と”聖域”の二つだけでは勝てない。
 霊戦機の持つ本来の力――――称号の力を引き出せなければ、怨霊機の称号の力の前では通用しない。
「一番良いのは、ジュウゾウ自身にやってもらいたいところだけれど……」
 先代《霊王》であれば、ヴァトラスと心を通い合わせ、《霊王》の力を自在に引き出す方法を教えられる。
 だが、獣蔵の性格は分かっている。あの男がそんな事をするわけがない。
「彼一人だけじゃ、決して強くはなれない。やはり、彼の課題は感情と閉ざした心……」
 ハヤトが強くなる為の課題。それは感情をコントロールし、霊戦機ヴァトラスと心を通い合わせる事だ。
 感情のコントロールは、”聖域”を身につければある程度どうにかなるだろう。
 問題は心の方。心を閉ざしたままでは、《霊王》の力は絶対に引き出せない。
「どうしたものかしらね……」
 流石に、こればかりはグラナもお手上げだった。



 ジャフェイルの部屋。そこで、ロバートは修行していた。
 ロバートが強くなる為の課題は、確実な霊力の制御の方法を身につける事。
「霊力は一見、その力の制御が難しいと思われる事が多い。しかし、それは間違いだ」
「間違い?」
「そう。霊力は常に全身に宿っている。だからこそ、その力を意識する必要がある」
 全身にその力が流れている事、その力を放つと言う事。
 その二つを意識できるようになれば、自然と霊力と言う力を引き出す事ができる。
「意識しろと言っているが、あくまで感覚的なものだ。難しい事だがな」
「……意外と難しいですね」
「だからこそ、引き出せるようになれば強い。それに、君はある程度まで出来ている」
 そう時間は掛からないだろう。《武神》の力を引き出せているロバートであれば。



 イシュザルトの格納庫。目の前に立つ謎の機体の前で、アランは不気味に笑っていた。
 霊戦機ヴァトラス、怨霊機スカイダースの二体が融合して誕生した謎の機体。
 今のところ、詳しい事はほとんど分かっていない。分かったのは、この機体にはヴァトラスのような意思があると言う事。
 そして、性能はヴァトラスとあまり変わらないと言う事だけだ。
「変な笑い方するな、不気味だろが!」
 と、後ろからアルスに殴られる。その隣で、ミーナが謎の機体を見上げる。
「これって、調べて分かるものなの? 霊戦機と怨霊機の融合なんて、今回が初めてでしょ?」
「だから調べろって言うんだよ、あの婆ちゃんは……」
 これまでの歴史上、霊戦機と怨霊機の融合は起きなかった。
 いや、絶対に起こる事はなかった。今回が特別過ぎたのだ。
「性能はヴァトラスとあまり変わらない。んで、ヴァトラスと同じ意思がある」
「じゃあ、これってやっぱり霊戦機ヴァトラスなわけ?」
「そうとも言えないんだよなぁ……ただ、霊戦機って言って良いのか分からないわけで」
「別に良いんじゃない? 霊戦機ヴァトラスで」
 と、そこに今度はリューナが現れて言う。
「呼びやすい名前を付ければ良いじゃない。ダメなの?」
「それは艦長に聞け」
「つれないわね。そんなに、あのハヤトって言う《霊王》の操者に負けたのが悔しいわけ?」
 リューナの言葉に、アルスが舌打ちする。それを後ろから見ていたロルが笑う。
「アルスにとっては、初めてでしたからね。たった一撃で気絶した上に、ウォーターバティカルを真似されましたから」
「…………」
「艦長は、霊戦機操者が強過ぎるって言ってたけど? 霊力の扱いもズバ抜けていたし」
「と言うより、あの戦いの後で良く戦えたわね、ハヤトの方は。ボロボロだったでしょ、確か」
 ミーナが首を傾げる。確かに、ネセリパーラの医療技術なら、数時間で傷が癒える事もできる。
 しかし、霊力を相当使い込んでいた。それによる疲労は回復出来ていないはず。
「あの状態でアルスを一撃ノックアウトだから……アルスは絶対勝てないって事よね」
「…………」
 ミーナの言葉に、アルスが怒りを堪える。それを見ているロフは、ただ笑顔で肩を軽く叩いていた。



 霊力の全解放は、全快ではない肉体にとっては酷な物だった。
 トレーニングルームで修業していたハヤトは、その場に片膝をついた。
「はぁ……はぁ……」
 肩で大きく呼吸する。ハヤトは舌打ちした。
 霊力の制御と解放に問題は無い。しかし、霊力の解放に伴う肉体への負荷は半端な物ではなかった。
 だからこそ、研ぎ澄まされた感覚が必要なのだ。
 霊力の全解放に意識を奪われる事なく、戦う事に集中できる感覚。あの感覚なら、肉体への負荷も問題ないはず。
「……もう一度……!」
 立ち上がり、再び霊力を解放する。瞬間、意識が飛んだ。
 胸元を強く掴む。心臓が抉り取られたかのような苦しみが襲い掛かった。
 立つ事もままならず、両膝を床につけるハヤト。今まで見ていたサエコがついに歩み寄った。
「ハヤト!」
「はぁ……はぁ……! くそっ、この程度で……!」
 歯を噛み締め、再び立ち上がる。サエコは止めに入った。
「無茶だよ! いい加減休まないと、ハヤトが……」
「俺に構うな……これ位で倒れる訳には……!」
 そう言いながら、霊力を解放させる――――が、それは無理だった。
 解放を始めた途端、意識を失って倒れる。
「ハヤト!」
「はぁ……はぁ……」
「ハヤト、もう無理だよ……今日はもう休もう。ね?」
 そう言って、ハヤトの腕を取る。しかし、サエコでは持ち上がらなかった。
 自分ではどうしようもできず、ただ呆然とするだけになるサエコ。
「どうしよう……どうすれば良いんだろう……」
「大丈夫です。担架を持って来ました」
 サエコの後ろからアリサが話し掛ける。自動で動く担架がハヤトを乗せ、そのまま走り去って行った。
「イシュザルトの担架は、自動で医務室のベッドまで運んでくれます」
「そうなんだ。良かった……」
「ずっとトレーニングしていましたね」
「うん……ただ立ってるだけだったけど、凄く疲れてた……」
「霊力の解放で体力が消耗していたんですね」
 アリサが説明する。
「私も上手く説明できませんけど……霊力――――ハヤトさんが持っている力は、身体へ負荷が掛かります。
 ハヤトさんの場合、その負荷が大きいそうです」
「じゃあ、ハヤトがやっているのって、スタミナを上げる為……?」
「すたみな? 体力、の事ですか?」
「え? う、うん……」
 サエコの言葉に、アリサが首を少し傾げる。
「……多分、そうだと思います」
「そっか……アリサさん、詳しいね」
「そんな……私は少しだけ教えてもらっただけで……」
「でも、私みたいに何も力になれない訳じゃないし……」
「そんな事ありません。ハヤトさんはサエコさんに――――」
 ふと、ハヤトが倒れた場所を見たアリサが首を傾げる。何か光っている物が落ちていた。
 近づいて確認する。小さなペンダントが落ちていた。古ぼけた金色の太陽のような物がモチーフのペンダント。
「これは……」
「……それ、ハヤトがずっと持ってるペンダント」
「ずっと持ってる……?」
「うん。小さい頃からずっと持ってるの。大切な物だからって……」
「そうですか……」
 ペンダントを見つめるアリサ。サエコが手を差し出す。
「ハヤトに渡しておくね。多分、起きた時に無かったら、驚くだろうから」
「いえ、私の方で渡しておきます。ハヤトさんが起きた時に食べられるように、お料理を置くついでに……」
「でも……」
「大丈夫。サエコさんもそろそろお休みになってください。多分、ハヤトさんは朝早くから起きるでしょうから……」
「……そうだね。ハヤトの事だから、今日みたいに無茶すると思うし」



 同時刻。艦長室でグラナとジャフェイルは、ハヤトとロバートの特訓について話していた。
「《武神》の方は――――ロバート君の方は、意外と呑み込みが早い。この調子ならば、霊力も自由自在に扱えるだろう」
「そう。昔のあなたより強くなりそうね」
「そうだな。それで、《霊王》の方は?」
 ジャフェイルの言葉に、グラナが首を横に振る。
「正直、厳しいわね。”聖域”の領域に自在に入れるように特訓をしているようだけれど」
「”聖域”か……ジュウゾウでも結局入れなかった領域に目をつけたか」
「ええ。確かに、あの領域なら無限の霊力を解放しても、暴走する事なく全力で戦える。しかし……」
 しかし、肝心なのは《霊王》の力の解放。
「《覇王》を倒すには、《霊王》の力を引き出せなければいけない。霊戦機操者にとっては、称号の解放は絶対条件」
「ああ。だからこそ、彼の課題は感情のコントロールと閉ざしている心の解放だ」
 獣蔵から聞いた、無限の霊力を持って生まれたせいで、呪いの子とされた過去。
 その過去のせいで閉ざされた心。その心を解放しなければ、霊戦機と心を一つにできない。
「……やはり、アリサにお願いするか」
「君の孫娘に?」
「ええ。そう言えば、ジャフェイルは知らなかったわね。とは言え、私もフォーカスから聞くまでは知らなかったけれど」
 そう言って話をするグラナ。その話を聞いたジャフェイルは目を大きく見開いて驚いた。



 ハヤトの為に作った料理を医務室に運んでいたアリサは、ハヤトが起き上がっているのを見て驚いた。
 ベッドから抜け、立ち上がろうとするハヤト。近くに料理を置いて、アリサが止めに入る。
「ダメです! 今日はもう休んでください!」
「んな事言ってる場合じゃない……! あの感覚を……掴まないと……!」
「ダメです!」
 アリサの声が医務室内に響く。
「無理をして身体を壊したら、意味がありません」
「…………」
「今日はもう休んで、また明日にしましょう。お料理もお持ちしましたから……」
 アリサの言葉に、ハヤトが折れる。大人しくベッドに座った。
 そんなハヤトの目の前に、拾ったペンダントを出す。
「これ、落ちていました」
「……!」
 ハヤトが胸元を確認する。確かに、ペンダントは無かった。
 アリサから受け取る。その時、アリサが言葉を続けた。
「ハヤトさんだったんですね」
「……?」
「これを……」
「……!」
 ハヤトが目を見開く。アリサがハヤトに見せたのは、ハヤトの持っていたペンダントと同じ物だった。
「これは……」
「このペンダントは、お爺様から二つ貰った物です。そして一つは昔……名前も知らない男の子に……」
「…………」
 アリサの言葉を聞いて、ハヤトは思い出した。まだ幼い頃――――サエコと出会う前の頃。
 経緯は忘れたものの、初めて会った女の子。
「……あの時の……」
「覚えているんですか?」
「……ああ。あの時の笑顔……まだ覚えている」
 初めて見た笑顔。ずっと忘れる事のない笑顔。ハヤトにとっての思い出だった。
 ペンダントを強く握る。
「そうか……あの時の女の子は、お前だったのか……」
「……はい。ハヤトさんがあの時の男の子だったんですね。ずっと……持っててくれたんですね……」
 アリサの言葉に、ハヤトは頷く。その時のハヤトを見て、アリサは驚いた。
 笑顔になっていた。初めて見るハヤトの表情だった。



 医務室の入口の前。そこで、サエコは立ち尽くしていた。
 ハヤトとアリサの姿を覗き、下唇を強く噛み締める。
「……初めて見た……ハヤトは、あんな風に優しい顔ができるんだ……」
 二人の会話を聞いて、サエコは思った。ハヤトは”変わり始めている”と。
 いつも大切に持っていたペンダントには、ハヤトにとって大切な思い出があった。
 そして、それはアリサとの思い出だった。
「やっぱり、私じゃダメだったんだ……」
 幼なじみとして、ハヤトの辛さは知っていた。
 だからこそ、閉ざしている心を開きたかった。それが、彼の為に出来る事だと思ったから。
 しかし、それは叶わなかった。ハヤトの閉ざした心は、アリサが開きつつある。
 彼女なら、ハヤトの心を開く事ができる。そう思う。
「ハヤト……」
 気づけば、涙が流れている。

 ――――ココニイタカ。

「え……?」
 その時、目の前が暗闇に包まれた。



 イシュザルト艦内全体が激しい揺れに襲われる。そして、警報が鳴り響いた。
 グラナとジャフェイルが互いに顔を見合わせる。
「まさか……!?」
「早過ぎる……! キングガスタムの右腕はもう修復できたと言うのか!?」
「イシュザルト!」
『第六装甲マデ大破。《魔獣》、《鬼龍》、全三体ノ怨霊機ヲ確認』
「最後の一体は?」
『不明』
「……!?」
 イシュザルトの言葉に、二人が目を見開く。
 襲撃して来た三体の怨霊機。そのうち二体は判明しているが、一体は不明。
 それは初めてだった。ジャフェイルが声を上げる。
「不明とはどう言う事だ、イシュザルト!?」
『該当データ無シ』
「該当データ無し……残っている怨霊機は《覇王》、《氷河》、《黒炎》、《魔獣》、《鬼龍》のみのはずだ!」
『全怨霊機データ確認。一体ハ不明、データ該当無シ』
 しかし、イシュザルトは同じ事しか言わない。
「まさか……」
 グラナが予想する。
「……まさか、新たなる怨霊機……!?」



 イシュザルトが揺れた瞬間。瞬時に何かを感じたハヤトは霊力を解き放っていた。
 霊力でその場をバリアのように囲み、衝撃に耐える。そして、額と右手が疼く。
「ッ!?」
 同時に走る激痛。その時、ハヤトは理解した。《覇王》が――――父・凌駕が現れたのだと。
 ベッドから抜け、立ち上がる。
「……くそっ、意外と来るのが早いな、親父の奴……!」
「ハヤトさん、無茶です! その身体じゃ……!」
「無茶でもやる……いや、やるしかない!」
 アリサの制止を無視し、ハヤトが動く。



 イシュザルトを襲う三体の怨霊機。
《魔獣》怨霊機ダークシュテイムと《鬼龍》の怨霊機スティンガルト。
 そして、巨大で悪魔のような翼を持つ怨霊機。
『魔獣裂閃ッ!』
『ドラゴニック・バァァァンッ!』
 放たれる攻撃がイシュザルトの装甲を破壊する。
『ハハハハハハッ! 案外脆いなぁっ!』
『早く出て来い、《霊王》! この間の恨みを思い知れ!』
「望み通り、出てやるよ! 朱雀ッ!」
 イシュザルトから放たれる炎のカマイタチ。スティンガルトが受け止める。
 そして、三体の怨霊機の前に立つ、ハヤトが乗る謎の機体。
『出て来たか、《霊王》!』
『それが噂のロボットかよ? 霊戦機と怨霊機が合体したって言う!』
「だったら、何だ! テメェらに用は無い! 俺の敵は親父だけだッ!」
 謎の機体がその翼を大きく広げる。その時、悪魔の翼を持った怨霊機が動いた。
 翼から竜巻を発生させ、ハヤトを襲う。
「ぐっ!?」
『テメェ、俺の獲物を取るんじゃねぇ!』
『仕方ありません。まだ、誕生したばかりなのですから』
 ダークシュテイムの隣に《氷河》の怨霊機ファイアンダーが現れる。ハヤトは歯を噛み締めた。
 霊力を機体に送り込み、立ち上がる。
「テメェらの相手をしてる場合じゃねぇんだよっ!」
 謎の機体が剣を取り出し、悪魔の翼を持つ怨霊機に斬りかかる。

『助けて!』

「――――ッ!?」
 謎の機体の動きが止まる。ハヤトは目を見開いて驚いた。
 悪魔の翼を持つ怨霊機から聞こえた声。いつも聞く、自分が良く知っている声。
 その様子を見ていた《氷河》が笑みを浮かべる。
『どうやら、この子の操者はお知り合いのようですね』
「……何でサエコが乗っている!?」
『それは、”新たに誕生した”怨霊機ヴァイザウレスのみが知る事です』
 そう言って、《氷河》が全身の氷を空中に浮かび上がらせる。
『《覇王》との戦いの前に、私達であなたを倒します』
「それはこちらの台詞だ」
 ファイアンダーの前に、霊戦機ヴィクダートが立つ。ロバートは《氷河》を睨みつけた。
「あなたの相手は俺だ」
『《武神》が私に勝てるとでも?』
「ああ。必ず勝つ……!」
「だったら任せる」
 ハヤトが――――謎の機体がヴィクダートの肩を掴む。
「攻撃の時に霊力を意識してみろ。そうすれば、少しはマシになるはずだ」
「……? なぜ、それを……」
「言っただろ、任せるって。この俺がアドバイスしたんだ、必ず勝て」
 そう言って、ハヤトが悪魔の翼を持つ怨霊機ヴァイザウレスを睨む。
 ハヤトの前に《魔獣》と《鬼龍》が立ちはだかる。
『《霊王》、お前の相手は俺達だ』
『ハハハハハハッ! 今度こそ切り裂いてやるよ!』
「チッ……邪魔するなぁっ!」
 ハヤトが霊力を解放する。瞬間、謎の機体が動いた。
 敵が反応するよりも速く、謎の機体がダークシュテイムの頭部を掴み、吹き飛ばす。
「テメェらじゃ話にならねぇ……俺は親父を倒す! そして、あいつを……サエコを助けるッ!」



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